アランの章2
□story4 〜幻影旅団〜
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ヒナキ:「つまり、コトヤの兄ちゃんは絵の中へ!?」
コトヤ:「恐らく。
その後、ルノール美術館は閉鎖となり
"第4の灯"の行方も解らなくなりました。」
…コトヤにはそんな過去があったのか。
コトヤ:「で、今ここに
"第一の灯"
があります。
この意味分かりますか!?」
アラン:「まさか…」
コトヤ:「今から、この絵の世界へ潜入します。」
アラン:「ま、マジかよ!!」
コトヤ:「でも、安心して下さい。
あっちの世界に行くのは
僕一人ですから。」
アラン:「ぉぃ、そういう問題じゃないだろ!!
コトヤが帰って来れない可能性だってあるんだぞ!?」
コトヤ:「大丈夫です。
僕は、
絶対に帰ってきます。
その為に二人を呼んだんですから。」
アラン:「どういう意味だ!?」
コトヤ:「僕が帰ってくるまで、
この絵を死守して下さい!!」
オペック:「そういうことだ。アラン」
アラン:「そういうことか…。
わかった。
だかな、
全く帰ってこないようなら、
迎えに行くぜ!?」
コトヤ:「気持ちだけ貰っておきます。
二人とも、
僕の真似事だけは
絶対にしないで下さいね。」
そういって絵をおもむろに掴んだコトヤは、
オーラを込めた右拳を絵に叩きつけた。
ブォッ!!
コトヤの周囲を銀滴が包み込み…
コトヤの体は一瞬にして絵の中に吸い込まれていった。
そして最後に残ったのは
初めと大差ない
"第一の灯"
の絵画だけだった。
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