アランの章2
□story3 〜太陽の灯〜
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扉の向こうには、
オークションに出す品がところ狭しと並んでいたが
どれもこれも素晴らしいものだった。
オペック:「ここにある最低の品でも、
300万ジェニーは下らないぞ。」
(※1ジェニー=0、9円)
アラン:「マジで!?
オークションってすげーんだな…」
オペック:「アラン、これを見ろ。」
と、オペックは布でくるんだ棒状の物をアランに手渡した。
布を開いてみると…
アラン:「わ、これ…
ベンズが中期に作ったナイフじゃん!!
しかも、俺の持っているのと一番違い…
マジすげー!!」
オペック:「それは俺からのプレゼントだ。
有り難く受け取ってくれ。」
アラン:「ウソ!?
いいの!?
いやかなり嬉しい!!
有り難う!!」
オペック:「まぁ、それはまだ序の口だからな…」
部屋の奥まで辿り着くと、
そこには隠し部屋があり
そのまた奥の倉庫に案内された。
倉庫の中は薄暗く、乾燥していて
(おそらく商品の劣化を防ぐためだろうか!?)
肌寒い感覚をおぼえた。
オペック:「ここは人体オークション品置き場だ。
気味悪いから誰もあまり寄らないが…」
幾つか疎らに品が並べてあり、
ミイラの腕やら頭部の標本やら、
見るに耐えないようなものが青白くゆらめいていた。
でも、その中で唯一光を放っていた標本…
緋色に輝くそれは、
…クルタ族の眼球。
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