ミナの章

□story8 〜梟と夕凪〜
3ページ/7ページ





だが、ミー達にそんな時間は残ってねぇ…


ンナスタは最後のバラの花束を取り出し、
両手に鷲掴みにした。




ンナスタ:「夕凪!!突っ込め!!
風呂敷はミーが死んでも止める!!」




夕凪:「了解!!…かも。」




ンナスタはダンッと梟の頭上まで高く飛ぶと、
薔薇を梟目掛けて一斉に放った。




梟は凄い勢いで風呂敷を回転させ、
身に纏うようにして薔薇を弾き飛ばした。




夕凪:「足!!」




一気に詰め寄った夕凪が、地面スレスレにピコハンを繰り出す。



タッと地面を蹴った梟は、
風呂敷を足で跨ぐように繰り出した。



不意に地面と足の間から現れた風呂敷をものともせず、
夕凪が突っ込む。







馬鹿め…



梟は勝利を確信した。



考え無しに突っ込むとは…




梟は体を引いて風呂敷を






繰り出せない!!






ンナスタ:「4輪刺し、成功!!」





クソッ!!
地面すれすれに風呂敷を繰り出したのが間違いだった!!



いくら柔軟性があっても、
地面を後ろに攻撃されると受け流せない…






風呂敷の四隅が、しっかりと薔薇によって地面に固定されていたのだ。




夕凪:「喰らえ!!
サーキットピーシーズ!!」




.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ