ミナの章
□story8 〜梟と夕凪〜
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だが、ミー達にそんな時間は残ってねぇ…
ンナスタは最後のバラの花束を取り出し、
両手に鷲掴みにした。
ンナスタ:「夕凪!!突っ込め!!
風呂敷はミーが死んでも止める!!」
夕凪:「了解!!…かも。」
ンナスタはダンッと梟の頭上まで高く飛ぶと、
薔薇を梟目掛けて一斉に放った。
梟は凄い勢いで風呂敷を回転させ、
身に纏うようにして薔薇を弾き飛ばした。
夕凪:「足!!」
一気に詰め寄った夕凪が、地面スレスレにピコハンを繰り出す。
タッと地面を蹴った梟は、
風呂敷を足で跨ぐように繰り出した。
不意に地面と足の間から現れた風呂敷をものともせず、
夕凪が突っ込む。
馬鹿め…
梟は勝利を確信した。
考え無しに突っ込むとは…
梟は体を引いて風呂敷を
繰り出せない!!
ンナスタ:「4輪刺し、成功!!」
クソッ!!
地面すれすれに風呂敷を繰り出したのが間違いだった!!
いくら柔軟性があっても、
地面を後ろに攻撃されると受け流せない…
風呂敷の四隅が、しっかりと薔薇によって地面に固定されていたのだ。
夕凪:「喰らえ!!
サーキットピーシーズ!!」
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