ミナの章

□story8 〜梟と夕凪〜
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夕凪:「ンナスタ、師匠は強い…かも。
2人でかからないと確実には倒せない…かも。」



ンナスタ:「へーい、歩兵で良かったら使ってくだせぇ。」



ンナスタが皮肉っぽく言ったのをスルーし、
夕凪はピコハンを腰に差して梟を睨んだ。



夕凪:「いくら師匠だからって、手加減はしない…かも。」




梟:「お前の技は全て熟知している。
闘るだけ無駄だぞ。」



梟は小さくなった風呂敷をポッケにしまい、
新しい風呂敷を具現化する。



梟:「お前の攻撃は、当たらなければ問題ない。」




ゆらゆらと靡く風呂敷が夕凪とンナスタを近寄らせない。




ンナスタ:「ミーがあの風呂敷を止める。
夕凪は梟を叩け!!」




目で頷いた夕凪は、
風呂敷を目の端に捉えながら梟の背後に回り込んだ。



梟も風呂敷をグルンと回転させながら
ンナスタと夕凪を牽制した。





あの風呂敷は、近づいて闘うには余りにも危険だ…

攻撃を丸め込まれれば確実に負ける。




ンナスタ:「行け!!5輪刺し!!」



ンナスタの薔薇も、軽く弾き飛ばされる。




飛び道具も駄目か…


動きのスキの無さに、
夕凪は立ち入る場所が見いだせない。



昔、【PRISM】にいた頃の梟よりも断然強かった。





これは…先に動いた方が負けだな。





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