ブリーチ小説
□君にさよならを送ろう
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君にさよならを送ろう
徹夜で仕事を終えた一護は、ふわりと欠伸を零すと、電車を降りる。始発で帰るのは、これで、何度目になるか、一護自身にも分からない。
慣れたことだといっても、眠気がなくなるわけではなく、重い身体を動かし、マンションのエレベーターに乗り込む。壁に寄り掛かると、ほっと、溜息が零れ落ちる。
ようやくたどり着いた部屋は、殺風景だが、それでもほっと安心する。一護は、ようやく肩の力が抜けたのを感じた。
ソファーに座り、居ない間に溜まっていた郵便物に目を通す。
ざっと、目を通す中で、ふと目が止まった。
"朽木ルキア"
懐かしい名前に、持っていた郵便物をテーブルに放り、封筒を開ける。
『この度、私、朽木ルキアは、結婚することになりました』
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