ブリーチ小説

□君にさよならを送ろう
1ページ/3ページ


君にさよならを送ろう




徹夜で仕事を終えた一護は、ふわりと欠伸を零すと、電車を降りる。始発で帰るのは、これで、何度目になるか、一護自身にも分からない。
慣れたことだといっても、眠気がなくなるわけではなく、重い身体を動かし、マンションのエレベーターに乗り込む。壁に寄り掛かると、ほっと、溜息が零れ落ちる。


ようやくたどり着いた部屋は、殺風景だが、それでもほっと安心する。一護は、ようやく肩の力が抜けたのを感じた。
ソファーに座り、居ない間に溜まっていた郵便物に目を通す。
ざっと、目を通す中で、ふと目が止まった。


"朽木ルキア"


懐かしい名前に、持っていた郵便物をテーブルに放り、封筒を開ける。


『この度、私、朽木ルキアは、結婚することになりました』



.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ