俺の人生 ブック
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Episode 10・蛇のマーク
「ライト…俺のクィディッチ・ワールドカップの試合観てくれた?」
「いや。
新聞で見ただけだ、ビクトールの鼻血姿」
「ライトは相変わらず毒舌だね」
「当たり前だ」
俺とビクトールは、新入生の名前が呼ばれている中雑談をしていた。
他の生徒もほとんどそうだ。
特に俺たち七年生にとってはどうでもいい事だったし。
ビクトールは、夏休み期間中にクィディッチ・ワールドカップのブルガリア代表として出ていた。
そのせいだと思うが、新入生の一部がビクトールに気づいて指をさしたり、他の学年の女子生徒とかがチラチラとビクトールを見ていた。
「この視線どうにかならないかな」
「お前がクィディッチに出るからだろ?」
「スカウトされたんだからしょうがないだろう?」
少し話していると、校長が立ちあがった。
その瞬間、大広間は一気に静まりかえった。
「新入生の諸君、入学おめでとう。
ダームストラング校は、」
毎年恒例、そして毎年同じ言葉が繰り返された。
「長い話もここまでとして、今夜は宴だ!っと行きたいところだが重大な話がある」
その瞬間、しゃべり始めていた生徒たちが1また静まりかえった。
今までこんなことはなかった。七年間通ってきて。
「今年は、10月までに17歳になっている生徒の優秀な者達をホグワーツに連れて行く!」
ザワッ
その瞬間、一気にざわついた。
俺は、9月が誕生日ということになっている為、一応17歳だ。確かビクトールも…。
「静まれ!
今年は、三大魔法学校対抗試合を行う!
今までは夥しい死者を出してきた競技だった為、中止され続けてきたが魔法省がついに動き出した。
この試合に優勝し、賞金一千ガリオンを得て我が校の信頼をもどす」
一千ガリオンという言葉にしゃべるのを我慢していた生徒たちがまたしゃべりだした。
*