Novel

□第2話
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少年の前に現れた『炎華(えんか)』と名乗る男。


男はゆっくりと少年に近づき、その目の前に立つ。



「同…胞……?」

「そうだ」



男は少年に目線を合わせるかのように少し背を屈めた。


その瞳の色は少年と同じ、深く輝く黄金色。


そして、頭には人間にはない「角」を持っていた。


少年もまた、「角」を持っていた。



(俺と、同じ…)




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