暁ナル

□我は神なり
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【ペイン、ナルトを探す】



「うずまきナルトはどこだ」

「し知りません!」

「どこに居ると聞いている」

「わ、解りません!」

「…」

「な、何を!誰か助け」

「知らないならお前に用はない」

「ひぃ!」

「待て待て待て!」

「…!」

「助けて下さいっ!」

「何やってんだよ…。もう大丈夫だから行って良いってばよ」

「あ、ありがとうございます!」

「ナルト」

「…ペイン」

「どこに居たんだ」

「そりゃ俺が聞きたいってばよ」

「俺は探していたんだ」

「探してたのは俺だってば」

「勝手に居なくなったのはナルトだ」

「それはお前だってば。何とかなんないの、






夢遊病」

「俺は夢遊病じゃない。神だ」

「…」

「神は病気にはならない」

「あそ」

「…」

「…解ったよ、解ったから夜中に抜け出して、その辺にいる人に片っ端から聞くのは止めてくれ」

「俺は寝ていた。居なくなったのはナルトだ」

「だから!俺じゃなくてお前だってば」

「ナルトだ」

「ペイン」

「ナルト」

「…もう良いよ。俺ってば眠い」

「神は寝ない」

「今寝てたって言ったじゃん!」

「俺は寝ない」

「寝なきゃ夢遊病にはならないってば!」

「俺は知らない。夢遊病じゃない」

「…」

「知らない」

「…もう良いよ。帰る。明日も任務だし」

「俺は寝ない」

「解ったってば!良いから帰ろ!」

「…ナルト。怒るな」

「…別に怒ってねぇってばよ」

「そうか」

「そうだってば」

「帰るか」

「おう」

「手」

「ハイハイ。繋ぎますよ」

「…」

「なあペイン。俺が来なかったらさっきの人どうしようとしてたんだよ?」

「…」

「ペイン?」

「知らない。俺は夢遊病じゃない」

「…」

「知らない」

「…小南の姉ちゃんにチクるってばよ」

「…知らない」

「…」

「知らない。俺は悪くない」

「…あのなー」

「居なくなったのはナルトだ」

「だから、」

「俺を一人にしたナルトが悪い」

「…、」

「一人にするな」

「…うん」

「俺は夢遊病じゃない」

「うん」

「俺は神だ」

「…うん」

(俺を一人にするのはペインだけど、

今日は譲ってやるってば)


END


リハビリ小説第一弾

夢遊病のペインと、可愛いペインが書きたかったのに、何故こんな事に…


2010.5.19
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