ナルト総受け
□僕のもの【番外編】
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「…あれって、」
任務帰りヤマトはナルトの家の近くを通りかかった。
自分の家の方向がそっちだからではない。
ナルトの家とは正反対だし。
約束したわけでもない。
理由はただ、ナルトに会えるかも、と期待を込めての事だ。
早い話、ヤマトはナルトに片思いしているのだ。
始めこそただのうるさいガキだと思っていた。
何故カカシやナルトの同期がナルトに熱を上げているのか解らなかった。
しかし、一緒に任務を組む様になってからそんな思いはすぐに消えた。
そしてナルトを好きになるのに時間はかからなかった。
男だし、年下だし、と大きな問題はたくさん有った。
だが、そんな事どうでもよくなった。
何せライバルは大勢いる。
早く自分のものに、と焦るヤマトだったが、何分恋愛には積極的な方ではないので難しいのが現状だった。
ナルトの事だ、はっきり言わないと気付かないだろう。
(何せ鈍感だからな…、あのカカシ先輩でさえ相手にされてないし…、僕なんか…、)
はあ、とため息を洩らして空を見上げれば、無数の星が光輝いている。
(…そう言えば、今日は七夕か、)
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