ナルト総受け

□変態ドクターズ
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「うずまきナルトさん、お入り下さい」

「…はい」

名を呼ばれ、重たい体を引きずるようにしてナルトは診察室へ向かった。



-変態ドクター・カカシ-



「失礼します」

「はい、どうぞ」

扉の先に居たのは、銀髪で、大きなマスクをし、左右色違いの目をした男。

視線が合うと、男は一瞬目を見開き、こう言った。

「うずまきナルト君。待ってたよ」

「…は?」

突然の言葉に、意味が解らず首を傾げる。

「ふふ。君、ミナト先生の息子さんでしょ?」

「え、ああ、はい」

「いつも先生がナルト君の事話すからね、どんな子なんだろうって」

「ああ」

それでか。

俺の父ちゃんはここの病院に勤めているから。
それで息子の俺にどんなか興味を持ったのか。

でも、待ってたよってなんだってば?


「じゃあここに掛けて」

「あ、はい」

促され椅子に腰を下ろす。

「俺はたけカカシって言うの。カカシ先生って呼んでね〜」

「はあ」

「呼んでみて?」

問いかけに、今呼ぶ必要があるのかと思うが、父ちゃんの知り合いに失礼はしたくない。

「カカシ先生」

「ん〜。良い感じ」

「…?」

素直に呼んだは良いけど…何だろう。何かよく解らない事を言う人だ。


「さて診察しよっか。今日はどうしました?」

お決まりの台詞に、ずずっと鼻をすすり、風邪を引いたみたいで、と答える。

「熱は?」

「今は無いです」

「そう。じゃあ喉を見るね、口を開けて」

頷き、あー、と大きく口を開く。

すると

「ん〜。可愛い。突っ込んでみたい」

「…へ」

「それに、可愛い舌。絡ませたいな」

「…は?」

聞き間違えだろうか、何か変な言葉が聞こえた気がする。

ぱちぱちと目を瞬かせ、口を開いたまま先生を見る。

けど先生は、目を細めて視線を返すだけ。

何だってば…?

風邪からなのか、その笑みになのか、身震いする。

き、きっと風邪の所為だってば。

「はい、閉じて良いよ。喉は大丈夫だね」

「はあ」

「じゃあ次は、聴診器あてるから








ピンクの乳首が見えるまで服を捲って

「え…は?」

何…?
また、聞き間違えだろうか。

そう、だよな…。

例えだ。例え。
ピンク…は聞かなかった事にして、上まで捲るって意味だ。そうだ、そうに違いない。

無理矢理自分に言い聞かせる。
だって、先生を見れば至って真面目な顔をしているし。

やっぱり聞き間違えだ。

そうだよ、病院の先生がそんな事言っちゃ可笑しいし。
セクハラだよセクハラ。

きっと風邪引いて頭が変になったんだ。
熱が出てきたのかも知れない。

そうだよ、そうに違……

「どうしたのかな?ナルトの可愛いピンクの乳首見せてよ」

「…」


俺の思考は見事に覆された。



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