サスナル

□サスケ先生・3
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-教室にて-




「休め」

「嫌だ」

「休めって言ってんだ」

「嫌だってば」

「休め!」

「休まないってば!」

「〜っこのウスラトンカチ!」


教室で言い合うサスケとナルトを見て、生徒達はため息を吐いた。


「休め!」

「嫌だ!」

「〜っ」

「〜っ」

お互い一歩も引かず睨み合う二人。

これ程までにサスケがナルトに休めと言っているのには、理由があった。
大変、理解し難い理由が。

教師が生徒を休ませる理由…それは大抵体調を気づかって、などが主なのだが。

この教師は違うのだ。

では、何が違うのか。
サスケがここまで自棄になる理由は次の授業にあった。





「プール休めってんだよ!てめぇの裸体をその辺のクソ共に披露するつもりか!?ああ?露出狂かてめぇは!」

「何言ってんだってばよ!この変態!」

ズバリ。
サスケはナルトをプールに入れさせたくないが為に休めと言っているのだ。


しかもその理由が、裸体を披露、とまるで理解出来ない。

女ならまだしも。
だが、ナルトは男であって、ましてサスケの恋人でもなく、ただの生徒なのだからサスケにそんな風に言われる筋合いはないのだ。

そんな訳でナルトは反抗しているのだが。

…変態は止まらなかった。

「プールなんか入ってみろ!そこらのませたガキが一斉にお前を襲うぜ!そんでプール内で犯されんだ!それだけじゃねぇ、お前の裸体を見た奴等は帰った後もナルトの霰もない姿を想像してオカズにする気なんだぜ!写真撮る奴もいるかもな!俺なら撮るしな!そんで堪らず学校来れば、教室だろうが何だろうが所構わずてめぇを犯すだろうよ!俺なら間違いなく犯すしよ!…ちょっと待て、うああ!俺以外の奴が冗談じゃねぇ!そんな事考えるだけで死ねるぞ俺は!良いのか?良くねぇだろ!それとも何だ?てめぇは俺に嫉妬してほしいのか?そうなのか?俺だけじゃ満足出来ねぇってのか?まさかそんな訳ねぇよな?だって毎日てめぇは俺の下でアンアンアンアン啼いてんだからな!満足してねぇ訳がねぇよな!それにてめぇは――」


と、場所も弁えず暴走する、(一応)教師のサスケ。

サスケの勝手な妄想は今に始まった事ではないが、余りの剣幕に生徒達は言葉を無くしていた。


「…てめぇ…」

ナルトは顔を真っ赤にし、わなわなと震える。

しかし、完全に自分の世界へ入っているサスケはそんなナルトに気付かない。

ナルトは拳を握り締めサスケを睨みつけた。

そして、

「――良いか?解ったら休め!体育の教師には俺から言ってやるから心配すんな!理由は…そうだな、生理にし」

「うおおおおお!!」

叫び、ナルトはその辺にあるものを手当たり次第に投げ出した。
もちろんサスケに向かって。

「この変態があああ!!俺は女じゃねぇ!!セクハラ大魔人がっ、お前なんか警察に捕まっちまえ!そんで檻に入って二度と出てくんなってばよおおおお!!」

ばこばことサスケの顔面に当たる、筆箱や教科書。

みるみる内にサスケの顔は変形していった。

だが、それでも変態は止まらない。

「痛っ!何言ってんだ!てめぇは将来俺の嫁になるんだよ!て事は子供を産むんだよ!そりゃあ俺に似て可愛い子が産まれるぜ!痛い!だから生理はくるんだよ!それに何だ、檻とか言って監禁プレイか?そう言うのが好きか?ははは!お前に監禁されるなんて堪んねぇな!興奮するぜ!うがっ、痛ああ!」

「もう嫌だあああ!!」

ナルトは頭を掻きむしり、泣き叫んだ。

その正面で顔面ぼこぼこのサスケはと言うと。

至るところから血を流し、しかし気にした風もなく、自分とナルトの子を想像し、更に「檻で生活ってのも刺激があって良い」、などとまたも妄想を口に出し自分の世界へ。


「俺の子なら髪は黒くて瞳は青か。いや…金髪に黒目ってのも良いな。おいナルト、お前はどっちが良い?」

「う…ぅ、ひっく…っ」


………。

生徒達はどうする事も出来ず、ただナルトの将来を案じた。


そして…。


「俺は金髪も黒髪も欲しいな。あ、二人作れば良いんじゃねぇか!もしかしたら金も黒も産まれるかもしんねぇし!なぁナルト!」


大人で、教師の癖に、
男は子供産めないんだよ、と言う理論はサスケには通用しないらしい。


そんなサスケが何故教師になれたのか…。
誰もが疑問を抱かずにはいられなった。


END


もはやシリーズ化してますね。
まだまだネタが有るんです(笑)


2010.7.28

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