カカナル
□王の帰還
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「久しぶり、ナルト。」
ナルトは目を見開いた。
何故なら今、自分の目の前に居る筈の無い人物が居るからだ。
「よ、四代目、火影!?」
四代目火影と呼ばれた男はニコリと微笑み、そして。
「僕は君のパパだよ。」
「パ…、え?と、父ちゃん?俺の?」
「うん。」
ナルトは信じられなかった。
――数分前。
ナルトは鼻歌を歌いながら自分の部屋の掃除をしていた。
(まだかなー。)
何故なら今日は、恋人のカカシが一ヶ月ぶりに任務から帰って来るのだ。
そしてそのままナルトの家に泊まりに来る事になっていた。
(早く来ねぇかなー。)
一通り掃除を済ませ、ご飯の仕度も終わり、そろそろかな、と時計を見ようとした瞬間。
「ナルト。」
不意に名を呼ばれ、カカシと思い振り返った。
「カカシせん、」
が。
そこに居たのはカカシではなくて。
「久しぶり、ナルト。」
四代目火影だった。
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