カカナル
□桃色の片思い
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「あ、サクラちゃん、」
「…ナルト?」
開かれた扉の先には。
タバコを片手に、腰かけているアスマ。
開いた扉のすぐ傍では驚いた顔をしたナルトが居た。
「イヤ!ナルト嫌だ!サクラと喋んないで!」
そしてナルトの下を見れば。
ナルトの腰に抱き着いているカカシが居た。
「カカシ先生いい加減にしろってば!」
「うぅ、ナルトが怒ったー!イヤ、怒んないでー!」
(何、コレ…、)
サクラはこんなヘタレたカカシを初めて見た。
「サクラちゃん、助けてってば!」
ズルズルとナルトの腰に引っ付いたまま引きずられるカカシ。
片方しか出ていない目は涙ぐんでいる。
「ナルトー!サクラなんかに話かけないで!お前には先生が居るでしょー!」
「俺は任務に行かなきゃいけないんだってばよ!」
「…か、カカシ先生…?」
サクラがカカシに話しかければ何故か睨み返された。
「あ!何でサクラちゃんを睨むんだってば!」
ぽかっと軽くカカシを殴るナルト。
「ナルトー!何でサクラの肩持つの?お前が好きなのは先生だって言ったじゃない!」
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