カカナル
□桃色の片思い
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カカシと別れると聞いてから三日程たった。
あれからナルトとは会っていない。
単に一緒の任務に重ならないだけなのだが。
本当に別れたのか気になった。
それならば、これからは自分がナルトを支えたい。
でも。
正直、嬉しいのか悲しいのか解らなかった。
何をしててもいつも楽しそうに笑っていたナルト。
だがカカシが浮気しだした頃からナルトの笑顔は消えた。
本当は解っている。
自分じゃナルトを笑顔にしてあげる事は出来ない。
(…カカシ先生じゃないと無理、なんだわ…、)
自分には入る隙がないと。
解っているんだ。
でも。
サクラは思った。
自分に気持ちが向いてなくても。
ナルトの笑顔は見たい。
あの笑顔を取り戻してあげたい。
サクラは立ち上がり、ある場所に向かった。
カカシが居るであろう上忍待機所に。
(…何で浮気なんかしたのか問い詰めてやるわ。)
ことと次第によってはただじゃ済まさないから、とサクラは拳を震わせた。
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