カカナル

□桃色の片思い
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先に告白して来たのはカカシからだった。

サクラはあの時の事をよく覚えている。

その日、任務が終わって各自家に着いて少したった頃。

「サクラちゃーん!!」

「ナルト?何よ、さっき別れたばっかじゃない。」

ナルトがサクラの家に来るのは初めてではない。

カカシの相談を受ける様になった頃から度々あった。

サクラは慣れたように玄関を開けた。

「…どうしたの、そんな顔真っ赤にして。カカシ先生に一楽でも誘われた?」

「ちが、違うんだってば!あの、」

「………?」

いつもはカカシ先生に誉められたとか、一楽誘われたとか、そんな些細な事でも聞いてもらいたいのか時間問わず突然押し掛けて来るナルト。

この日もそんなところだろうと思っていた。

しかしナルトから出た言葉は全く違っていた。

「か、か、カカシ先生が付き合ってくれって言ってきたんだってば!」

「……え?」

サクラは驚いた。

「ま、前から俺の事好きだったって、」

ナルトを見れば興奮した様に、そして嬉しそうに一人で騒いでいる。

(…まさか…、)

サクラは呆然とした。

信じられなかった。

何故なら。


自分もナルトの事が好き
だったから――…。



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