賞味期限切
□差が開きすぎた想いと想い
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真っ暗な闇の中
赤い花弁が1枚落ちる
「あ…」
どれだけ暗くても、光が遮られていても
君の肌に落ちた赤は存在を放つ
とてもいやらしくて愛らしい
ちゅっ…
「何、イイの?」
自分の指先の感覚だけで柔らかな肌をなぞっていき
涙を浮かべた君の身体がびくりと揺れた
「殺して…やるっ」
差が開きすぎた想いと想い
(気持ちが交わるから身体が交わるんじゃないの?)
(私はまだ白蘭のことが分からないよ、)(どうして?)(どうして?)
(君を想うと気持ちが溢れ出し過ぎて身体が君を求めるんだ)