遊☆戯☆王 デュエルチャンピオンズ

□第六話 チーム生徒会
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俺は今日珍しく、過去の夢を見た。

「ん、ここは」

俺はある日を境に三年間目覚めなくなった、所謂意識不明。
原因は不明。

その間、俺はずっと精霊界にいた。
唐突なのはわかってる、だが、俺も唐突にこの世界に導かれたんだ。

風が気持ちいい野原で俺は倒れていた。

「・・・ここは」

当時の俺は中学生、親は共働きで家事は一人でこなしてた。

寂しいのはあったが、それ程じゃなかったのは覚えてる。

「・・・っ」

第一村人を発見した、その人はガスタの疾風 リーズ・・・ウィンのお母さんだ。

「どうして・・・」

俺を見てそんなことを言ってきた、なんでかはわかんない。

「ん?あの、どうしたんですか?」

「いや、その、なんでもないです」

「そうですか」

いやー、それにしても、この人が俺の義母さんになるのか・・・と、俺はまだ思ってない。

「ママー!」

「リーズ!」

リーズさんの後方から、二人の影と声が現れた。

「ウィンダ、カームどうしたの?」

小さいポニテで活発で元気な子とジト目の落ち着いた雰囲気の女性。

「薬草を取りに行くって結構時間が経って心配してきたのよ」

「そう、ごめんなさい」

「・・・」

カームさんが俺を見て驚いた顔になってる、俺の顔にでかいニキビでもあんのかな?

「こんにちわ」

「ママ、その明らかに犯罪臭のする人誰?」

「・・・」

いきなりグサリときました。

「あ、この人はさっきそこで倒れててね、名前は」

「坂本風緑です」

「フウロク?聞かない名前ですね・・・もしかして、たまにこの世界にくる人間?というものですか?」

カームさんが訊いてきた。

「え、あなたたち人間じゃないんすか?
って、ここどこ?」

「私たちはデュエルモンスターズの精霊、ここはその精霊が暮らす精霊界」

この時の俺は遊戯王なんてやってなかったから、ちんぷんかんぷんだった。

「私はリーズ、この子はウィンダ・・・私の娘よ
彼女はカーム、私の幼馴染
ウィンダの他に私には二人子供がいるけれど、紹介は後にするわね
で、泊まるとこないでしょ?私の家に着なさい」

「は、はい、よろしくお願いします」

その日から俺はリーズさんの家で、かわいそうだからという理由で厄介になることになった。
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