遊☆戯☆王 デュエルチャンピオンズ

□第五話 デデデン!デュエルマン参上!
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場所は代わり会場前。

「お姉ちゃん!」

と、美帆は姉の明美に声をかけた。

「あ、美帆っ、髪濡れてるわよ?」

美帆の格好はジャージ姿に肩にタオルをかけており、朝練の部活終わりのようだ。

「ごめんね、朝練終わって急いで直ぐ来たから髪とか乾かしてなくて」

「大丈夫よ、それにお姉ちゃん嬉しいわ、美帆に応援してもらえて」

「おや、美帆さん」

狐の登場。

「あ、つね先輩」

「狐ですよ」

「ごめんなさい、つね先輩」

「・・・」

「つねつね、そう落ち込まないで、可愛いわよ?つねつね」

「あのですね、僕は男でして、可愛いよりはかっこいいって言われてたいんですよ」

「かっこいいよー(棒)」
「かっこいいいわよー(棒)」

「何か腹立ちますね・・・」

「実際、カッコイイけどねつねつねは
こう見えても女子の間で秘密裏に行われたイケメンランキングで堂々一位にランクインしたんだから」

「え、そんなのいつやってたんですか!?」

「内緒よ、ね?美帆」

明美は愛おしそうに美帆を撫でる。

「お姉ちゃん、私はもう撫でられるような歳じゃないよ」

「いいの、私の可愛い妹なんだから」

「それが嫌なの」

「もう、照れちゃって」

「照れてないよ、見てないで助けてよ、つね先輩」

「え、いえ、なんで僕なんですか!?」

「そこにいるし、他に誰もいないから」

「・・・そういえばいつも美帆さんと何かと一緒にいる椚くん?でしたっけ、居ませんね」

狐はキョロキョロと周りを見渡すが直輝の姿はいない。

「いいのよ、そんなの、美帆には私がいれば」

「やめてって」

美帆は顔を数回振り、明美から離れた。

「友達と約束あるから、お姉ちゃんつね先輩頑張ってね」

美帆はそう言うと早足で行ってしまった。

「美帆は照れ屋なんだから」

「はぁ、明美さんは美帆さんを自立させる気ないですね」

「当たり前よ!美帆は私の大切な大切な大切な妹なのよ!」

「あー、はい」

「お嫁にも行かせたくないわよ」

「その気持ち凄く伝わってきますよ」

「でしょ!もう、可愛いんだから!」

「あーはい」

苦笑いで狐は返事をした。
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