遊☆戯☆王 デュエルチャンピオンズ

□第七話 決戦!!対ロウ・ゲートキーパー
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「ついにここまで来たか」

霧は深呼吸をしそう呟いた。

「俺の分も勝てよ、霧」

未だに目にクマがある風緑は霧にエールを送る。

「ちゃんと昨日は寝れたのかよ」

「ウィンが帰ってきたからもう大丈夫」

『カームさんが怒ってたわよ、一体何したのよ』

呆れ目でウィンは風緑を見る。

「いや、俺は何もしてないんだが、俺がセクハラするのはウィンだけだぞ」

パチリとウィンにウィンクをかます風緑、場が凍る。

「・・・アホが」

霧は吐き捨てるように風緑に聞こえるように言った。

「アホって言った方がアホなんだからな!」

「うるさい、アホ」

「あ、またアホ言いやがったな!」

『まぁまぁ、風緑落ち着いてよ』

なだめられる風緑、いつもの光景だな、と霧は思った。

「ぬぅ、俺、アホじゃないよな?」

『え、えっーと、それはー、どうなんだろねーハハハ』

ウィンは答えを濁し風緑から目を逸らす。

「それ、ちゃんと答えるより凄く心に刺さるよ!」

『ちゃんと答えてもダメージあるでしょ』

「それよりダメージデカイよ」

「なら少しはマトモになれよ」

「俺はマトモだ!」

「いや、どこかだよ」

「なっ・・・俺のこのウィンに対する愛情全てがマトモだというのにか・・・!?」

「それに対してウィンは?」

『知らないよ、そもそも、その愛情全部バカみたいなセクハラじゃない』

「今、心にグサリときた・・・」

風緑は涙を流しながら体勢を崩す。

「いつも以上にウィンは厳しいな」

『カームさんに滅多打ちして下さいって言われたので
あの冷静沈着なカームさんが怒るようなことしたみたいだし』

「いや、だから、何もしてないって!」

『それはないと思ってるんだけどね、でも、ねー』

「本当に何もしてないって!この純粋無垢で心が清らかで潔癖な俺の目を見ろ!」

『汚れてるね』

ニッコリと微笑みウィンは返す。

「・・・解せぬ」

「いつも通りでなによりだな」

『そろそろウィンちゃんも素直になりなさいよね』

『なんのことですか、再死さん』

『さぁ〜なんのことだろうね〜』

ニヤニヤと再死は笑みを浮かべる。

「・・・はぁ、うんじゃ、ダルいが行ってくる」

「おぅ、優勝しろよ」

「あ・・・そうえば、本戦出場者みんなで記念写真撮るみたいだが、来るか?」

「気が向いたら」

「そ、わかった」

と、霧はいつものコートを着て寮の部屋から出た。
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