遊☆戯☆王 デュエルチャンピオンズ

□第四話 大会開幕
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大会当日。

「レディースエェェェエエェンドゥジェントルメェン!

待ちに待って舞ったタッグデュエル大会だぜ!フィィィイバァァッ!」

司会の言葉で会場となるデュエル場が盛り上がる。

「今大会運営計画実行した、吉田白黄生徒会長から挨拶がありまぁぁす!」

そう言われ、会場の中央にスポットライトが当てられ一人の髪や肌色が白く脚の長い女性が上がる。
彼女の名前は吉田白黄(よしだ しらき)・・・いつからか作られたらしい生徒会制度の生徒会長だ。

「ご紹介を受けました吉田白黄です」

白黄は軽くお辞儀をし、顔を上げる。

「今大会は一年、二年、三年生がそれぞれ自分に合う仲間や仲の良い仲間と組み出場し勝ちを競うことでしょう
特に三年生の皆さん、今年最後の大会です・・・死に物狂いで優勝して下さい
そして、一年は未熟者としての屈辱を味わってください」

ニコッと彼女は微笑む。
綺麗な顔立ちでの天使の微笑みからのこの言葉、知ってる人は知っているこの人は素でこう言っている。

「はい、ありがとうございますぅっ!
我々の業界ではご褒美でぇぃございますぅっ!
おっと、私めの紹介がまだでしたァ!
イエロー二年、実況十年の速水 可真詩(はやみ かまし)が司会進行をさせていただきます!
そしてぇっ、今日この日にはスペシャルゲストとしてデュエリストランク八十一位、DA卒業生にして『十翼』の二つ名を持つ、大空 燕プロとぉっ!デュエリストランク九十五位、同じくDA卒業生で『虚空の氷帝』の二つ名と元属性を扱う者のメンバー!関 群青プロです!どうぞぉぉっ!」

可真詩が右腕をビシッと広げると、そこにスポットライトが当たり二人の人に注目され、湧き上がる会場。
一人は後ろ髪が重力無視で後ろに尖り、鷲や鷹のような鋭い目つきの長身の茶髪茶目の男・・・大空 燕(おおぞら つばめ)だ。
もう一人は、群青色の鋭い目と長い髪を持つ氷のような表情の女性・・・関 群青(せき ぐんじょう)。
二人ともDAの制服を着ていて、燕はイエロー、群青はブルーだ

「あーあー」

燕にマイクが渡り、軽快な声が聞こえる。

「よっす!後輩諸君!
大空 燕っす、この大会やるってきいて群青ちゃんと楽しみですっ飛んできやした
いやー、あの頃が懐かしいなぁ・・・確か群青ちゃんと優勝したのって二年生の時やったけな?」

「・・・」

群青はツンとしている。

「群青ちゃん、タイムラインで楽しみすぎて寝てないのは知ってるんすよ?」

「っ!」

ベシッと赤い顔の群青のチョップが燕の顔にヒットした。

「おっと、こりゃ失敬っすね」

ニヤニヤと笑いながら燕はコホンと、咳払いする。

「あ、群青ちゃんクールぶってるけど、中身子供やし今でも頭撫でたりするとよろこ」

ベシッと撫でようとした手を弾く群青。

「なんでっすか、頑張ったらして欲しいって言ったの群青ちゃんっすよ!」

ことごとく弾き返す群青。
燕のスキを見つけたのか、群青の蹴りが燕の腹部にヒットしそのまま燕は倒れ、マイクを群青が拾う。

「・・・頑張って、以上」

と、言うとマイクを置き、群青は燕を引きずりながらその場を降りた。

「えぇーと、お二人には優勝タッグと対戦していただきますが、蹴られた時骨が砕ける音したけど
医療班!医療班!大空プロに至急処置をぉおぉ!」
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