黒 詩 3

□話初め
1ページ/1ページ

謹んでその目に映る私を
何処までも続く青い空だから
この彼方、毎日観ていた夜空を
儚い季節の始まりへと
壊れそうな指輪を眺める
爪先立ちで居られないから
華奢な掌に塵を撒いて
雲の上を見つめる程に

楽しかった過去を消して
前に前進なんてしたくない
闇に呑まれるその度に
明日の事を考えてしまうから

擽ったがりな貴方の為に
私で良ければ盾になろう
氷のような冷たい眼で
貴方が私を見ようとも

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ