黒 詩 3

□ジレンマ
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好きな物、嫌なぐらい手に入れたくて、
画面いっぱい真っ黒に塗り潰してみた、
まるで見た目以上働いてた様に。
見栄っぱりな欲望を閉じ込めていた。

電話の向こうで啼く声が聞えたんだ、
見つめ合うのが怖い位幸せだったから、
黒く点滅している星空を描いてたのは?
逸も俯いていたあの子の面影に涙を見せた。

君に逢いに行く為に
どれほど涙を流せば済むのだろう
今すぐ此処から放って
自由を手に入れても
君に逢いに行く為の術が
見つかるほどの余裕が無いから

黒い翼を手に入れた僕だから

見守る事すら赦されない

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