黒 詩 3
□露姫
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子供の頃見た あの子は濡れ衣着ていた
恥かしがり屋な子供時代に
姫の名を知らしめた
この手が届く範囲は
自分の闇だったから
抜け出す為の術を
見つけるのが嫌だっただけ
緑丘が光っていたのは もっと前に見ていた
辛い過去に別れを告げられ無くって
自分を責めるだけ
止め処無く溢れてくる
その涙の理由を聞いて?
きっと昔見ていた光景は
夢の中へと消し去ってやった
幸福な毎日に置いてった
怪我したばっかの自分を
振り返って探すのは怖くて
いつの日か勇気の出し方を忘れてたんだ
過去の過ちを恐れる事無く
前に進む事なんて
全知全能の神様だって
愚問って言う筈だよね
其れがまるであの子の様で
幼心に興味を持ったんだ