黒 詩 2
□黄泉
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素敵な旅だなって、
鳴いてみたけど、
届く理由の意味は消えてしまった。
言葉の数を数えてみたって、
報告に来た青い鳥の、
背中に待つ者が居た。
透明な袋に入ったみたいな
小さな衝動に襲われた。
「此処から出して」
叫んでも見つけてもらえなくて、
皆で騒ぐ夜よりも
1人歩く道の方が
居心地が暖かくて
寒い暗い空に
勝ち誇った顔をした。
未来に続けと眼を見張る。
数の少ない貴重な小動物の様に。
世界を旅してみたの。
その国へは切符が無いから、
妥当な考えしか通らないってね?
夢で会えたら喋って帰ろう。
そんな物語書いてみた。
描く未来は暗くて残酷ね。
綺麗な小屋で明日を待つの。
綺麗な小屋で今日を終るの。