*novel*
□メッセージ
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おにいさまはいつも忙しそう。
家にいないことも多いし、帰ってきても部屋に籠もって書類整理やら何やらやらなきゃいけないことが多いみたい。
私は安全の為に…っていつも留守番。
もう子供じゃないし寂しいのを我慢できないわけじゃないけど。
今は私も藍堂センパイ(先生?)との勉強でいっぱいいっぱいだし…
おにいさまは私の前では疲れた素振りは見せないけれど、それでも負担はかなり大きいはず。
お手伝いしたいけど私じゃ邪魔になってしまうだけだし。
だからといって何もせずにはいられないし。
それに、ね。
本当はおにいさまに言いたいこともあるの。
忙しそうなのにそんなこと言ったら「空気が読めない子」なんて思われてしまいそうで言えないけれど。
あと、恥ずかしくて口に出せないって理由もあるけど。
こっそり留守中におにいさまの部屋に入ると、机の上には私には到底理解出来そうもない書類が置いてあった。
よく見るとそれにはページ数がふってあり、何故かページがバラバラになったまま乱雑に散らばっていて…
そこで私はひらめく。
とにかく、行動せずにはいられなかったから。
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