オーケストラの恋人の夢小説置き場(駄文置き場)

□遠い人 -奏←主-
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今思えば私はいつも奏くんの音に慰められてた。


凄く優しくて柔らかい音─…


冷たいこと言ったと思ったら凄く優しくしたりとか…奏くんは酷くあまのじゃくだと思う。


本当はきっと…

きっとはじめから奏くんに惹かれていたんだ。
神童とか天才トランペッターとか関係なく、私は奏くんが好きだった。
奏くんが遠くに行ってしまってから自分の本当の気持ちに気づいた。



ゲーセンに一緒に行ったときの楽しそうに笑う顔



一緒にパフェを食べたときの嬉しそうな顔



泣いてる私を抱きしめたときの照れてる顔



そして、



私が一緒に行けないと言ったときの傷ついた顔…



奏くんの色んな表情を知った。
私は最後の最後まで奏くんに私の言葉での「好き」が言えなかった。
今気づいたってもう遅いんだ。
もう手を伸ばしてもそばにいない。
連絡をすることも出来ない。
声を聞くことも、あの音を聞くことももうない。
きっと全てが終わってしまったから。
泣いても泣いても涙は止まらなくて、きっといつか枯れてしまうのだろう。
私は想い尽きぬ彼を想いながらただただ泣き続けた。




私は「日本」で
奏くんは「ウィーン」で




これからは別々の
それぞれの道を行く




いつか
同じ舞台に立てることを祈りながら




私は自分の道を歩いて行く




END...


奏くんの攻略失敗記念…
自力でオケ恋は難しい(´Д`

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