夢の詩

□月夜の出来事
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  月夜の出来事

闇の中でたたずむ私を
碧い月が見ている

あなたは
長めの髪を揺らしながら
静かに寝息をたてている

その指も腕も
声さえも
私のものではないから

触れ合う肌も
微かに聞こえる吐息も

夜明けとともに
離れていく

こんなに近くにいるのに
なんて遠い人

窓の外には碧い月

どうか

このまま
朝よ こないで

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