短編集
□あ〜何時もの…
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ポプリ視点
「お兄ちゃん!!!!」
兄の部屋に、突入した
「なんだよ、いきなり…」
「惚けないでよ!ポプリ知ってるんだから」
「何の話だよ…」
「カイに、変なことしたでしょう?」
「また、アイツかよ」
「だから、何したのよ!カイがベロベロじゃない」
きっかけは、宿屋にカイに会いに行ったとき
カイがベロベロになっていた
「お兄ちゃんが、変な酒飲ませたんでしょ? 」
「勝手にアイツが飲んだんじゃないのか?」
「お兄ちゃんを宿屋で見た人がいるのよ!」
カイの近くにいたって
「は? ただの見間違いだよ。クレアとカイが勝負してたんじゃないか?」
「クレアがお酒飲めるわけないでしょ!」
絶対に、あり得ない!
「知らないのか、ポプリ。クレアはここら辺じゃ有名な酒豪だぞ」
…嘘だ
女のコなんだよ?
「お兄ちゃんの嘘つきぃ!!」
部屋を飛び出した
下に降りると、クレアがいた
「クレア聞いてよ!お兄ちゃんが」
「ど、どうしたの」
「クレアが酒豪だとか言うんだよ?」
すると、クレアは不思議そうな顔をした
「そうだよ?」
「へ……?」
目をぱちくりさせた。
「私、お酒に強いの♪」
「も、もしかして昨日…カイと飲み比べした?」
「うん。いやー中々渋とかったなぁ」
「…………」
何か
怒る気が失せた…
むしろ凍りついた。
何だったんだろう…今まで
終