空に茨
□ゆれる
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――IN病室
『空…目を覚ましてよ…』
でも、空は目を覚まさない
握る手は握り返されない
『……悔しい』
「毎日通っとるのぉ…」
「いつも、いつもいます」
『大丈夫よ…復讐するから』
空のために、私のために
『たとえ、仲間が居なくなっても…裏切られても』
空は、目を覚まさないかもしれないけど
『苦しくて痛くても…私が…私が』
『私が、零番隊隊長だ』
「あの方は優しすぎる…まだ子供だ」
「それなのに、何故隊長に？」
「卯の花よ…それがあの方の定だ…変えられない」
「辛すぎますよ…」
「奪われてしまったから、もうこの道しかないのだ」
『世界を乱すものには制裁を』
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