空に茨
□よっつ
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まずは、三番隊。
どうやら、二番隊には行かないようだ
まぁ、いい
『書類を届けにきました』
「見ない顔だな」
『十番隊に配属された矢神です』
「書類は？」
副隊長あたりか…
帯刀している刀で解る
『これです』
ギンの部下、吉良イヅル
四番隊もスルー。
次は、五番隊
『失礼します。十番隊より書類を届けにきました』
「おや、新人さんかな？」
『矢神です。よろしくお願いします』
柔らかそうに見えるコイツが
五番隊藍染隊長
ああ被ってる嘘の皮を
計画の邪魔にならなければ放っとく
藍染君も、私に気が付いたかね？
視線がくすぐったいよ
「隊長、書類を…」
××か…おっと
自我を見失わないうちに出ていくよ
『では、僕はこれで』
次は、六番隊か
朽木家の白哉の隊…
殺す予定の阿散井の隊
とんだ部下を持ってしまったな哀れな哀れだ
『失礼します。十番隊より書類を届けにきました』
「誰だ、お前」
これが阿散井か
一匹狼気取りの自信家か
『十番隊に配属された矢神です』
目を一気に鋭くした
「書類をよこせ」
話聞けバカ犬
『隊長に渡すように、言われているので』
「下っぱが会える人じゃない」
「兄は、何を騒いでいる」
「朽木隊長!!」
「新参か」
『書類を届けにきました』
「兄は、下がれ」
「……分かりました」
「入るがよい」
『失礼します』
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