裏切りの名を呼ぶ神
□序章
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真夜中
とある町の路地裏
叫び声が上がった
「や、やめてくれ!! 」
じりじりと近寄ってくる悪魔に
男はおびえていた
「普通はやめない」
そういって冷ややかに笑った
「それと…さっさと出て来い」
紅い悪魔は
めんどくさそうに呟いた
「すばらしい!!」
すると、拍手をしながら
と怯える男とは別のある男が出てきた
「盗み見るなんていい度胸してるな」
ある男は、少しひるんだが
「すまない。君の実力を確かめるために、部下を使ったんだ」
と答えを返した
「俺の前に、のこのこ出てきていいのかぁ? 」
「レレナファミリーのボスさんよぉ」
ボスと呼ばれた人物は苦笑した
「そう怒らずに…」