短編集「窓からの風景」
□僕の生涯
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確か僕がここに来たのは君が3歳の頃だったね、捨て犬だった僕を君のお父さんが見つけて家族で可愛がってくれたよね。
だから僕は大人になってから君達を守ろうと決心したんだよ?
だから今ここで君の為に尽くした。
もう君と会えなくなるのは悲しいけど
僕は確かに生きたんだよ。
だから君も生きてよ?
「ワオーン!」
「あれ、お前の家の犬じゃない?」
「本当だ♪散歩の催促でもしてるのかも」
―――――――――――僕は生きていた証を残して静かに目を瞑った。
あとがき
はい、短いですが終了です。犬っていう動物は本当にこういう動物なんです。主人の為仲間の為ならいつめ一生懸命…そんな犬を見習う時なのかも知れません。
皆さんも家族や友達には優しく、力になってあげて下さい。