短編集「窓からの風景」
□七夕に集う願い
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七夕に集う願い…
「と、言うわけで皆の短冊を見てみましょう!」
「ってなんでNAKYがいるんだよ!」
龍はいきなり登場してきたNAKYにつっこんだ。
「てかコレって全員参加なんだろ?」
柳が短冊と筆を持って聞いてきた。いかに張り切っているかが分かるが明らかに地味に主役級の存在など知らない地味キャラだ。てか久しぶり過ぎて…
「るせぇ!一々うぜーナレーションするな!」
NAKY「まあまあ〜事実何ですし♪あと、全員参加ということで名前を入れていきますね〜」
龍「あ、本当だ」
柳「てか最初から入れろや!」
勇人「まあまあ〜そんなことより皆のお願い見るんでしょ?」
NAKY「そうなんです!なのでまずは柳から…」
柳「だれがするか!まずはお前から見せろよ」
NAKY「ふふふ…やかろう!しかと見届けよ!我が願いを!」
『サイト訪問者数が増えますように』
龍「うわ…」
柳「なんか…ごめん…」
NAKY「いいの!もう開き直ってるもん!」
翔「まあNAKYの残念な願いはおいといて次は秋悟のだ!」
秋悟「ええー!先輩やめて下さい!」
翔「ああ?聞こえんな〜」
翔は某世紀末漫画の獄長並みのうざさで耳を傾けた。
こなた「翔、慎吾が嫌がってるのに無理やり取ろうとするのは…」
翔「どれ、お前のも見てやる!」
こなた「あ!」
翔はチビ二人から短冊を取り上げた。
龍「翔、なんて書いてる?」
翔「え〜と先ずは秋悟…」
秋悟「や、やめて下さい!」
だが翔はかまわずに読み上げる。
『背が伸びますように』
秋悟「か、返して下さい!」
翔「おお!はい…さて、次はこなたのは――二枚も書いたのか!欲張りな奴め」
拓海「翔…ウザイ…」
秋悟「うう…〜……」
こなた「ねえ翔やめてよ〜!」
『これからもみんなが健康でいられますように!…もうすこし背も欲しいかな』
翔「で、もう一枚」
『みんなが幸せで暮らせますように』
翔「…こなた?」
龍「翔!テメェはやっぱり読み上げるな!」
翔「うわ…残念だ…てかよく見たらこっちのゆたかちゃんのじゃん!」
柳「翔…いい加減にしろ」
拓海「その通りだ…そろそろ…いや最初からお前の性でしらけた…」
翔「…わかったよ…じゃあ短冊を見せるのはオリキャラだけにしようぜ?あと、これは俺のな」
『彼女ができますように』
龍「…なんつーか俺らって残念で欲に純粋な奴ばかりだな」
拓海「まあ…最初からオリキャラの短冊披露のための集まり出しな」
『翔が黙りますように』
NAKY「えw」
翔「意味わからん!」
柳「まあまあ…次は俺だ」
『楽しく過ごせますように』
NAKY「無欲だ…」
勇人「でもそうだよな〜」
『面白いことが起こりますように』
翔「純粋だな!」
NAKY「翔は不純ですが♪」
翔「うっせ!」
龍「なんかもう後半ごり押しだな…ちなみに俺は」
『何時も周りが幸福であり、無償の幸福でありますように』
翔「深っ!」
拓海「くさい…けど…正論」
柳「お前は本当にズルい!」
勇人「幸福か〜」
NAKY「まま、コレでお終いです!」
翔「意外と盛り上がらなかったな」
龍「少なくともお前とNAKYの性だな」
翔「何!」
NAKY「まあまあ…とりあえずお終いです!皆さん、またお会いしましょう!」