特別☆記念

□【龍外伝―I don't say adios―】
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出逢いには色々ある。

例えば友達の紹介や合コン、お見合い、出会い系…転校やトラブルもある。

それと同じで別れにも色々ある。

一別や引っ越し、卒業、訣別、死別もある。

そもそも出逢いや別れは因果関係にある。出逢ってしまったから別れてしまった。出逢いが無ければ別れなどないその逆もまた然りだ。

ただこの因果関係のようなものに運命なんてない。というより俺はランダム論を信じている。だって出逢いが必然なんて嫌だろ?必然を例えるならゲームキャラたる我々を動かすプレイヤーが神だとする。その神が我々の行動をボタン一つで決められてしまう。馬鹿馬鹿しい話だろう?

そんな俺も運命的出逢いをしたと思った出逢いがあった。勿論偶然的出逢いだったし別れも偶然…いや別れに偶然があるのだろうか?

やはり偶然か、偶然だと因果関係が無いことになるが他人による影響での偶然だからな。

今回の俺の話は中学の頃の話。

転校した私立の学校はお偉いさんの坊ちゃん達が通うような胡散臭い学校だった。

でもそこで俺はこの学校でまともな出逢いを三つした。

一つは一生懸命に生きようとする小さな命との出逢い。
雨の中見つけたダンボールでの出逢いだったけど…

そしてもう一つのいい出逢い。

ここの生徒にはもったいない生き方をしていた魅力的な生徒達。

そして最後の出逢い自らの目的を忘れ過ちを犯した者。

出逢いも別れも人を成長させると知った貴重な経験だった。

「またね〜」とはもう言えない別れだった…生徒達とはまるで逆の別れに俺は哀しみを覚えた。

そして俺に嫌いな言葉が出来た。

《さようなら》

あまりに悲しい言葉だった。

だからおれはさようならなんか使わない。

一時の別れと永久の別れアナタはどちらが辛いだろうか?

そして、アナタはさようならをどう思うだろうか?
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