医学・看護用語


【か】 1件

【過換気症候群 (かかんきしょうこうぐん)】
精神的な不安によって過呼吸になり、その結果、手足な唇の痺れや動悸、目眩等の症状が引き起こされる心身症のひとつ。

過呼吸症候群、また呼吸により血液がアルカリ性に傾くことから呼吸性アルカローシスとも呼ばれる。

過呼吸(呼吸を多く必要とする運動後に起こる)との違いは、原因が「精神的な不安」にあること。
しかし発症後の症状はほぼ同じである。

《症状》
●息苦しさ
●胸部の圧迫感や痛み
●動悸
●目眩
●手足や唇の痺れ
●死の恐怖を感じる
●(まれに)失神

直接的にこれらの症状で死ぬことはないが、心臓発作などを誘発し死に至る場合もあるので注意が必要。

《発症しやすい人》
●几帳面な人
●女性
●10〜20代の若者

《対処法》
最も有効な対処法はペーパーバッグ法であるとされる。
ペーパーバッグ法とは紙袋を口と鼻を覆い、その中で呼吸をするという方法で、自分の呼気を再び吸気した結果、血液中の二酸化炭素濃度が上昇して症状が和らぐという理論。
しかし、頻呼吸であるが、心筋梗塞、気胸、肺塞栓といった過換気症候群でない場合には死亡例も報告されており、識別診断がない場合は危険な方法である。

一般的に発作は一時間以内に自然寛解することが多い。




[戻る]



©フォレストページ