ポケモン小説
□なんてったってライバル
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護りたい ただ貴方だけを
その笑顔 輝く日々を――
なんてったってライバル
「ノクタスさ〜ん」
呑気な声が、俺を呼ぶ。
「・・・・なんだよ・・」
「あの〜・・ボク〜・・」
振り向くと、僅かにはにかんだオクタンの姿。
「訊きたいことがあるんですけど〜・・・」
ゆったりと話すスローペースに軽く苛立ちつつ、眉を顰めて続きを待つ。
ゆらゆらと、ゆっくり揺れる彼の体は、纏った衣服の裾や袖をふわふわと揺らし、まるで海の中にいるような気分だ。そんな彼の表情は、少し困惑したような、照れているような、 そういう雰囲気で、頬を赤く染めていた。
しばらく視線を彼方此方に泳がせていたオクタンが、ゆっくりと俺を見る。
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