ポケモン小説

□貴方に贈るチョコレート
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どんなポロックよりも

リボンよりも



今日はそれが欲しい―









貴方に贈るチョコレート









「ジュペッタちゃぁあぁん!ハッピーバレぇンタイ〜ン!」
「あ、アリアドス!?ちょっ、やめっ、フゴ・・フゴフゴフゴ・・っ」


目の前で、アリアドスがジュペッタの口にチョコレートを詰めている。
ただでさえ大量のチョコレートを口に詰められ大変だというのに、チョコがドロドロに溶けて不快やら苦しいやらで、ジュペッタは苦しそうだ。


あ・・動かなくなった・・


「あれ?ジュペッタちゃん?どうしたの?嬉しさのあまり気絶?!も〜、ジュペッタちゃんったらぁ〜☆」



多分違うぞ・・


一人勘違いを起こし、照れ笑いをするアリアドスをぼーっと眺めながら、心の中で突っ込んだ。


ジュペッタが死に掛けているが、それよりも気になることがあり、どうにも体が動かない。


今日は、『バレンタイン』。


俺とハーリーは、誰もが認める恋仲だ。
オクタンは・・ハーリーを女と思ってるらしいが・・
関係ない。

オクタンがハーリーに恋心を抱いている以上は、こいつは俺の恋敵だ。
負けるわけにはいかない。

そう思いながら視線をオクタンに移す。

オクタンは何をするでもなく、ただ暇そうにゆらゆら揺れながら立っていた。
柔らかそうな、赤いワカメ頭が揺れていた。



とにかく、こいつには負けない。



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