NARUTO Short.
□ホットミルク
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チク タク チク タク・・・
薄暗い部屋の中の時計に目を向ける。
まだ2時、か・・・。
先ほどから何度も何度も目が覚め、なかなか寝付けない。
周りには仲間達が雑魚寝状態で、もちろんのことみんな夢の中である。
その時、ドアの隙間から明かりが漏れているのが見えた。
ナルト・・・かな?
みんなが集まっているこの場所はナルトの家。
今日はみんなで夕飯を食べ、そのまま泊まっていくことになったのだ。
私は光に導かれるように、そのドアを静かに開いた。
キィッ・・・
「うぉあっ!?・・・って、何だ、のえかぁ・・・」
突然のドアが開く音に過剰に響くナルト。
「やっぱりナルトだったんだ」
「どうしたんだ?寝れねーのか?」
「うん・・・」
ここに座れと椅子を差し出すナルトに、私は素直にそう答える。
すると、ナルトは「そうだ!」と顔を輝かせ、急に席を立った。
「ナ、ナルト?」
「ちょっと待っててくれってばよ」
「えっ、ちょっと・・・」
い、行っちゃった・・・。
ナルトはそのままキッチンに行き、私は言われた通りナルトを待つことにした。