NARUTO Short.
□匂い
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「・・・ねぇ、」
「ん?・・・あぁ、はいはい」
お風呂上りでそれぞれの時間を過ごしていた。
何となく寂しくなり視線で訴えてみると、気づいたカカシがいつものように腕を広げてくれた。
「えへへ」
「今日はやけに甘えただね?」
「・・・そう?」
「いつもそうだったら、嬉しいんだけどね」
そっとカカシに抱きしめられた瞬間、シャンプーのいい香りが舞った。
同じシャンプー、同じ匂い。
嬉しくなって、彼の髪の毛に顔を埋めてみた。
「んー・・・いい匂い」
「ハハッ、なにしてんの」
くすぐったそうに私の頭をポンポンするカカシ。
だからもっとしがみついてみた。
「のえはいつもいい匂いするけどね」
「・・・何かそれ変態みたい」
「へ、変態って・・・」
しがみついていた腕の力を抜いて距離をとると、苦笑いのカカシと目があった。
「俺が変態なら、のえも変態でしょ?」
「な、何で!?」
「だって、俺に力一杯しがみついていい匂いだって言ってたしね」
「・・・カカシと一緒にしないで!」
ぷぅ、と頬を膨らませると、カカシは笑いながら私の頭を撫でた。
大人しくもう一度彼の髪の毛に顔を埋めてみる。
「、なに?」
やっぱりくすぐったそうに私の頭をポンポンするから、思わず「可愛い」と口にしそうになったけど、さっきのが悔しいから無理矢理に押し黙る。
だから代わりに、あなたの髪へそっと口づけた。
End.
あとがき
眠れないから思いつくがままにパーっと書いたら、案外まとまった気がします。
ちなみに2014年初の執筆です。
おやすみなさい。
お題? by.診断メーカー
カカシに抱きついてみた。シャンプーのいい香りがしたので髪に顔を埋めていたら「なにしてんの」ってくすぐったそうにして頭をぽんぽんされた。…可愛い。
綾
2014.1.7(火) 8:18