NARUTO Short.

□照れ屋さん
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いつも騒ぎ立てて落ち着きのない彼が、今日は何だか大人しい。

というより元気ない?




「ねぇナルト、今日の夕飯何がいい?」

「・・・別に何でも」




呼びかけてもろくに返事は返さないし、聞こえてるんだか聞こえてないんだか、聞いてるんだか聞いてないんだか。

もどかしくなった私は、彼の隣に隙間なく座った。




「じゃあ、ハンバーグにしよっかな」

「・・・うん」

「スタミナと健康を考えて栄養のあるものにしないとね!明日は笑ってよ、ナルト」




そう言って彼の肩にもたれてみる。

すると、意外にもナルトはもたれている私の頭の上に自分の頭を置いた。

あいていた彼の左手を握れば、彼も優しく、というより力なく私の手を握り返した。




「・・・何かあったの?」

「・・・・・・」

「言いたくないなら言わなくていいよ」

「・・・うん」




呟くように頷いた彼は、私の身体を静かに抱き寄せ、ゆっくり目を閉じた。

手持ち無沙汰な私は、彼の頭をゆっくり撫でた。

いつもは恥ずかしがって赤面し、すぐに私の手を掴んで止めるナルトも今日は大人しく受け身で。

そんな気力がないのか、それとも慣れて来たのか。なんて思っていると、あるものが私の目に入った。




「・・・ナルト、耳真っ赤」

「・・・うるせぇ」

「ふふ、可愛いー!」



思わずギュッと彼の頭を抱き締めると、今度は照れて離せと暴れ始める。

あまりにも暴れるもんだから力を緩めて顔を覗き込むと、今度こそ赤面した彼と目が合った。




「やっぱり恥ずかしいんだ?」

「そ、そんなんじゃねーってばよ!」

「じゃあ今夜はよしよしして慰めてあげるね」

「いいい、いらねーっての!変なこと言うなってばよ!」

「遠慮しくていいのに。ほら、よしよしよし!」

「やーめーろー!!!」




一時的でしかないかもしれないけど、少しは元気になってくれたみたいでよかったって、内心ホッとした。

その後はしばらくナルトをからかいながらイチャイチャして、約束通りハンバーグを作って食べて、夜は・・・・・・うん、ね。←

次の朝にはナルトはいつも通りの元気を取り戻したみたいだったけど、そんな彼とは裏腹に私は腰が立たずにベッドで大人しくする羽目に。

でもまぁ、いつものナルトに戻ってよかったな、なんてベッドの中で笑った朝だった。


End.


あとがき

30分くらいかかったけど、まぁいいかー?んー。
お題のものを上手く使えなくて結構悩んだけど、一応使えたからよしとしよう!!
しかもラストは明るい感じで仕上げたかったのにR的なの入れ込んじゃったや。変態。ね。

お題:○○を撫でてみたけど、顔も赤くならないしどうしたのかなと思ってよく見てみたら耳が真っ赤になってた。かわいい。

綾.
2013.11.11(月) 3:03
 

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