NARUTO Short.
□おやすみの幸せ
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今日はアイツが家に来る。
それだけでソワソワしちまう。
それも、約束した日からの5日間ずっとだ。
これってやっぱ、重症なのか・・・?
ピンポーン
き、来たっ!
急いでドアを開くと、うわぁ!と驚くのえがいた。
「よ、よぉ」
「び、ビックリしたぁ〜・・・。物凄く早かったね?」
「そ、そうか?・・・まぁ入れよ」
「うん、お邪魔しまーす!」
やべぇ・・・どもりすぎだろ、俺!
別にコイツを家に入れるのは初めてじゃねーし、付き合って1年たった。
それなのに緊張してるのは何でか、それには理由がある。
家の異変に、すぐさまのえが気づいた。
「あれ?今日、誰もいないの?」
「あ、あぁ、まぁな」
そう、今日は家には俺以外誰もいないし、明日の夕方まで帰って来ない。
のえを家に呼ぶ時、こんな状況は今まで1度もなかったのだ。
だから変に緊張してしまう。
「いつもはすぐに聞こえる声がなかったから・・・っていうか、こんなの初めてじゃない?」
いきなり確信を・・・!
そしてこの後コイツは、とんでもない事を口にする。
俺の部屋でのんびり過ごしていると、のえは赤丸を撫でていた手を止めた。
赤丸が寝たのだろうと思い、漫画からそちらに目を向けると、バチッとのえと目があった。
「・・・ねぇ?」
「あ?何だよ?」
少し時間を置けば、すぐに平常心を取り戻した俺は、普段通りに話せるようになった。
のえは赤丸の傍からそっと離れ、ベッドに寄り掛かる俺の隣に腰をおろした。