NARUTO Short.

□近づく距離
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コロッ・・・




「あっ・・・」




授業中、肘が当たって消しゴムを落としてしまった。

拾おうと頭を下げて腕を伸ばすと、私の手の他に他の手が表れ、私より先に消しゴムに触れた。




「え・・・」




それが予想外の人過ぎて、つい呆気にとられてしまった。




「・・・ほらよ」

「え、あ・・・ありがとう・・・」




いつも通り無表情のまま、私の手の平に消しゴムを置いた。

拾ってくれたり手渡ししてくれる優しさは、この無表情さとのギャップを感じさせる。




「・・・・・・何だ?」

「へっ?」

「人の顔そんなに凝視しといて、無意識か?」

「い、いや、その・・・」




図星をつかれ、思わず赤面する。




「ククッ・・・驚いたり焦ったり赤くなったり・・・忙しいヤツだな」




あっ・・・笑った。

こんな顔して笑うんだ・・・。




「・・・おい、さっきから何だ?」

「いや・・・・・・サスケってさ、笑うと可愛いんだね」

「なっ・・・!」

「あ、照れた!」




顔を赤くして照れる姿からは、普段のサスケイメージがまるで感じられなかった。




「くそっ・・・調子狂う・・・」

「こっちのサスケの方がいいよっ!」

「っ・・・・・・」




赤さを増すサスケを見てまた笑う。

ちょっとだけ、近づけた気がした。



End.


あとがき

サスケ難し過ぎて途中泣きそうになった・・・。
だからもちろんのこと甘いモノに仕上がるはずはないのさ!←
・・・・・・研究します(泣)

2012.2.15(水) 4:29:59
綾.

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