NARUTO Long.
□第4話
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急いで荷造りをし、集合場所であるいのの家に向かったが、もう既に私達以外は揃っていた。
「おっそーい!8分の遅刻よ」
「ごめんねっ、意外と手間取っちゃった」
「許してあげなさいよ、いの。夢が遅刻なんて珍しいじゃない」
そうね、と許してくれたいのの目線は、今度はシカマルに向けられた。
「アンタは何か言うことないワケ?」
「・・・悪かったよ」
「本当にそう思ってんのー!?」
「ま、まぁまぁ・・・」
暴れ出すいのを宥めながら、私達は目的地へと向かった。
木ノ葉にはバスがない代わりに集団で乗れる馬車みたいな乗り物があって、中身はほぼほぼバス。
こうして皆で出かけるなんてことがなかったから、何だか凄く嬉しい。
「よっ。隣いいか?」
「あ、キバ!どーぞっ」
数日振りにキバと会い、話す内容もそれなりにあった。
「えーっ、嘘!」
「嘘じゃねーよ、本当だってーの」
キバの任務の話を聞いていた。
いつも通りの他愛のない話。
そんな時、私達の前の座席のある人がわざわざ身を乗り出して後ろを向いた。
2014.2.26(水) 6:44(編)