NARUTO Long.
□第5話
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――シカマル視点――
半ば・・・というか完全に無理矢理連れて来られたこの旅行。
めんどくせーけど、温泉はやっぱり気持ちよかった。
んで、今は部屋にいる。
「・・・なぁ、シカマル」
同じ部屋になったキバ。
まだ夢は温泉だから、部屋には俺ら2人だけ。
で、そのキバは気まずそうにチラチラと俺を見る。
「何だよ」
「いや・・・あのよ・・・」
少し顔を赤らめて、言おうとしていることを躊躇う。
めんどくせー・・・。
そう思っていたのも束の間。
「アイツ、部屋に戻って来たら・・・その・・・浴衣、だよな?」
「・・・・・・は?」
何言ってんだ、コイツは。
温泉の後、それも旅館でなら当たり前の事だろう。
もちろんのこと、俺ら2人も浴衣姿である。
なのに、何を今更。
すると、コイツはとんでもない事を口にした。
「いや・・・何て言うか、その・・・・・・エロくね?」
「・・・・・・」
何を言い出すのかと思えば・・・。
想像しているのだろうか、キバの顔は赤くなっている。
それにつられてかは分からないが、自分の顔も心なしか熱くなってくるのを感じた。
くそっ・・・何で俺まで・・・・・・。
その時、部屋のチャイムが鳴った。