novel
□Is it jealousy？
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ピン、ポー…ン
控え目に鳴らされたベル。
もう辺りも暗くなっていて、誰かと首を傾げながら足早に玄関へ向かう。
｢どちらさま…、…！｣
そこに立っていた人は
｢神田……｣
Is it jealousy？
取り敢えず神田を部屋に上げてコーヒーを差し出す。制服のままだから、部活の後そのままアレンの家に来たことは容易に想像できた。
｢どうしたんです？君がいきなり訪ねてくるなんて…｣
神田の珍しい行動を不思議に思い、心配そうに問い掛ける。
｢英語が、解んねェんだよ｣
もうすぐテストだろと素っ気ない返事が返ってきた。
神田は頭が良い方ではないことは知っているが、いつも勉強を頑張っている。それでも自分に聞いてくるくらいだから余程切羽詰まった状況なのだろうかと一人悶々と考えるアレン。
しかし勉強を始めてみると、解らない問題は素直に聞いてくるが深刻な程理解していないわけではない。
──ほんと、何の用でわざわざウチまで来たのかな。
…ただ僕に逢いたかっただけとか!?
段々自分の都合の良いように解釈していくアレン。目の前の神田をちらりと盗み見れば、一生懸命テキストに向き合ってる姿が可愛らしい。だが俯いたときに少しだけ見える鎖骨や首筋を見る度に欲情してきてしまった。
──ヤバい。襲いたくなってきた…！
しかし真面目に勉強をしている神田の為に理性をフル稼働させる。
そんなアレンの葛藤を知りもしない神田は黙々と勉強を進めていた。
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