短編
□よかった。
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「良化特務機関が当館周辺に
展開中!総員至急警戒態勢に着け!」
それは突然やってきた。
「笠原!上だ!!」
手塚が声を張り上げ上を差す。
私もそれにコクリと頷いた。
すると無線から私の知っている声が流れた。
「手塚、郁お前らはいつも無茶ばっかりだからな…俺もすぐ行く。慎重に行け」
篤さん………。
この人の声は落ち着く。
おまけにやる気まででてきた。
「「はいッッ!」」
屋上に向かうべく周りを見回しながら走る。すると前方に良化隊員、そしてその近くにはなんと柴崎がいた。良化隊員は柴崎の方向へ銃の引き金をひいた。
「なっ!柴崎っっっ!!」
「笠原!?」
ドンッ!!!
「あ……笠…原……」
一瞬のことで何が起こったのか柴崎には把握できなかった。
笠原は柴崎を庇い撃たれたのだ。
「クソっ!!柴崎!笠原を安全なところへ運べ!!」
手塚はそう言うと良化隊員に向かって攻撃を始める。
「堂上教官!堂上教官っ!!
…………笠原が…撃たれました…」
手塚は良化隊員に反撃しながらもすぐに無線機で状況を伝えた。
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