「ねぇ、お姉さん」
眠る私の傍らにディーとダムが擦り寄ってきた。
それに気付いた私は眠たくて半分閉じかけている目を擦って、なんとか意識を現実に引き留める。
「僕らね、お姉さんが大好きなんだ」
「うん。すっごく大好きなんだよ?」
今にもキスが出来そうなほど顔を近付けて、私の頬をうっとりと撫でるダム。
そして私の頭の方にまわったディーが、耳を嘗める。
いつもやられているようなことなのに…今日はなんだか違和感を感じた…。
上に乗っているダムの肩を押して体を離し、彼を見る。
そうすれば、ダムは可愛らしく笑って、私に抱きついた。
「…ダム?」
「ねぇ、お姉さん?僕らはね、お姉さんが大好きなんだよ…好きで好きで、どうしようもないんだ」
「毎日毎日お姉さんのことばっかりでさ。仕事も手につかないよ」
そう言いながら胸に顔を埋めたダムの頭を撫でれば、僕もと言わんばかりにディーも首筋に擦り寄ってくる(ボリスみたい…)。
「「 ねぇ…だからさ、お姉さん 」」
そして2人の頭を撫でてあげていると、不意に2人が顔を上げた。
「ずっと、ずーっと可愛がってあげるよ」
「ずっと、ずーっと愛してあげるから…」
「「 僕らだけのお姉さんでいて? 」」
可愛らしく小首を傾げて、振り上げられたのは鈍く光る斧。
そして笑うは双子の悪魔。
ベッドに飛び散る、赤い、赤。
「やっぱりお姉さんは綺麗だね、兄弟」
「そうだね、兄弟。お姉さんはどんな姿も綺麗だ」
至極幸せそうに、双子の悪魔は笑った。
狂愛の果て
(愛しすぎて、狂っちゃったんだよ?)(でも悪いのは僕らじゃなくて、僕らを狂わさせたお姉さんだからね?)
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練習双子。
…キャラが偽になる場合はやっぱりちゃんと買ってプレイした方がいいのだろうか…。