...madamigella&parodia
□LOVE べぃびー
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寝ていたベッドから起き上がり、水道へと走った。
「神田?!」
洗面台の方へ顔を出し、吐きそうになる。
「ゲホッ‥ゴホッ…ゥ…、ハ‥ァ…ハァ」
吐きたいけど異物が出てこない。
吐けば楽になるのに。
苦しい…。
「神田?…まさか。」
口を袖で拭いている神田の肩を強く握り、自分の方へ向かせる。
「神田、生理は?」
「は?」
「前の生理はいつきたの?!」
その勢いに驚き、肩が揺れる。
「2、3ヵ月は来てない。俺、生理不順だからいつ来るかわかんないし、何ヵ月か来ないことなんてよくあること…」
嫌な予感が胸をよぎった。
「神田、もしかして妊娠してるんじゃないの?つわりだってあるみたいだし‥。2、3ヵ月の間にラビとシた?」
「…はっ‥妊娠なんてありえないだろ。確かに3ヵ月くらいまえにはシたけど…」
「なんでありえないなんて言えるのよっ」
「生でやってても、中には出してないぞ?子供なんているわけ…」
「決まりね。‥知ってる?中に出さなくても妊娠はするのよ?確率は少なくてもね。」
そんな知識はなかった。
妊娠してるとわかった時、二つの選択肢にせまられた。
産むか。
堕ろすのか。
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