...usuale
□オオカミ少年
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やけに、騒がしい。みんなあわてて。
そういえば今日は…ハロウィン?
―HALLOWEEN―
…馬鹿馬鹿しい…。でも、たしかここには子供いないから、20才以下なら仮装して菓子もらってもいーんだよな…。
何時からだったか…たしか六時。…もう六時じゃねーか
「はー…とりあえず菓子用意しとくか…」
あの馬鹿ウサギがきそうだしな。
コンコンコン
「ユーウー開ーけてさー」
ホラ来た。仕方ねぇ、開けてやるか。
「ユウ、Trick or treat!」
「はいはい。ホラ…ってえ?」
気付くと俺は床に押し倒されてた。…オオカミラビに。
「すごくね、オレオオカミさっつーわけで、ユウは赤ずきんちゃん」
「おい…今アメやっただろ…。」
「オレが今日欲しいのはそんなもんじゃ〜ないんさ。オレが欲しいのはユウのく「黙れ…俺の視界から消えろ!」
「ちびるさ「言うなっつったろ…」
アホかコイツは!なんで今日なんだよ!
「だってさ、もう一ヵ月目なのに、未だにキスすら無しはヒドイさ!つーわけでいただきまーす。」
「ぎゃーやめろ、この馬鹿!」
「いーじゃん、初めては甘い味って「言わねぇよ!離せ!」言いながら俺は暴れるが、ラビには何の影響もない。
「あ、そーだ。飴あるんだよね…」
ラビはひょい、と口の中に飴を入れる。!まさか…
「そう、そのまさかはい、飴のおすそわけ」
気付いたときにはもう遅かった。ラビの顔は目の前。今にも、そう今にもキスされそうな…。
…いや、俺が鈍かった。キスされそうなんじゃなくてされてた。甘い、甘い飴の味。
「ぷはー、ゴチソウサマな、甘かったろ?ユウがくれた飴だよー」
「アホ…///もういい…寝る」
「…おやすみ、ユウ」