「おい年賀状たりねーぞ」
そこは年末を迎えた真撰組
「土方さんそんなに書く相手いるんですかィ?」
「うっせー!つかまだ一枚しか書いてねんだよ!」
「それで足りなくなるんざ準備が悪いんじゃないですかィ。 または頭が悪…
「おっま!どんだけ書く気だ!つかそれ俺のだろ!」
沖田の机の上には年賀葉書が山積みにされていた。
「大丈夫ですぜィ。こんなセンスわるい年賀状死んでも書きたくねぇ」
「んだと!?」
その山積みにされている半分は土方の年賀葉書。
デザインはマヨネーズで「迎春」と書いてある横に女の子が寅のコスプレをしているイラストがプリントされていた。
「それにしても年賀状はめんどくせぇ。 今の時代携帯で『あけおめメール』するだけでいいじゃないですかィ」
「何を言ってる。年賀状は日本の伝統だ」
「いや、でもめんどくせぇですぜィ」
そう言いながら沖田は真っ白な年賀葉書に筆ででっかくこう書いていた。
【今年こそはぶっ潰してやらァ。覚悟しやせィ】
.